島田市茶業振興協会川根支部

生産環境と品質管理

【生産環境】  

1 山間地

川根地域は周辺を山々に囲われ、日照時間も短く、昼夜における寒暖の差が激しい事が特徴といわれています。

その為、平野部で栽培されたお茶との大きな違いとして葉が薄く育ちます。

しかしこの特徴を克服する為、茶の木あたりの芽の量を抑え逆に一芽一芽に丹精を込め良質な茶葉の栽培を重視しています。

このような栽培形態を芽重型といいます。

寒暖の差が大きいことが何故いいのか? それは昼間光合成によって作られた養分を夜間の寒さにより、茶葉がしっかりガードしてそのまま蓄えようと努力するからです。この特性を生かした蒸し方により、川根茶は繊細でお茶自体の鮮度をそのままに味わっていただけるお茶をご提供できるのです。

川根茶

2 大井川の清流

昔から「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」と称されるように川根地域は、その大井川を挟み込んだ上流域に位置します。

その為、豊かな水量と豊富な原生林に恵まれた肥沃な地盤を確保することができました。
お茶の生育にとってもうひとつ重要な要素として、川根地域の地形ならではの霧の発生がありました。この自然現象は、川根茶の特色である茶の香りや味をよくして霜の害を防ぐなど、良質な茶葉の育成に多大な貢献をしています。

私たちは、安全・安心な川根茶作りを目指し、品質管理にも様々な基準を設け、日々従事しています。

川根茶

 

 

【品質管理】

私たちは、安全・安心な川根茶作りを目指し、品質管理にも様々な基準を設け、日々従事しています

1 茶園及びその周辺管理

茶園巡回(見回り)のときは、生育状態の確認以外に、異物やゴミの排除に心掛けます。
茶園とその周辺に生育している木々の枝打ちや草刈りを行っています。
使用済みの燃料缶等の容器類は茶園に放置せず、使用後は持ち帰って、適切な処分を行っています。
異物を見つけやすくし、作業性向上のために、茶園の裾刈りをこまめに行うことに心掛けます。

川根茶

2 生葉の取扱い

(1) 茶芽の育成段階(摘採前)
異常葉の発生、害虫類の大量付着寄生を発見した際は、被害範囲を確認し、その境界を明確に把握します。また、近隣茶園主やJA等の指導機関(以下 指導機関と呼ぶ)への報告、連絡を行っています。

(2) 摘採段階
異常葉は、摘採前に圃場から取り除いています。
摘採直前に茶園を巡回し、茶株面の枯葉、枯枝、敷草等の異物をできるだけ取り除いています。

摘採袋は事前に点検し、袋内に残った生葉等の内容物の除去を行い、汚れや破損がないものだけを使用しています。
生葉が入った摘採袋は、積み重ねないようにしています。また、長時間放置しないよう注意しています。積重ねたり、長く放置すると呼吸熱により「葉傷み」を起こす可能性があります。

(3) 集荷〜出荷段階(荒茶工場に搬入するまで)
圃場毎に分別して集荷しています。
荒茶工場に搬入する生葉は、圃場毎に出荷記録を残しています。出荷記録表には、摘採日、圃場名(所在地),品種、出荷量、荒茶工場搬入時間を記入しています。

川根茶

3 農薬肥料等の取扱い

農薬、肥料場、希釈倍率や使用量、使用時期、用途等を明確にして使用しなければなりません。農薬、肥料は指導機関により適正使用基準が細かく定められており、これらの遵守が求められます。農薬、肥料の多くは環境に影響を与えます。従って、その使用に誤りがあれば、茶の生育が妨げられたり、残留物が分解されずに生葉に付着したままになったり、周辺環境に流出する可能性があるため厳しい管理基準を設けています。

(1) 取り扱いに関する一般的な注意事項
指導機関が定める適正使用基準や茶園防除基準を遵守して、農薬散布を行っています。
農薬、肥料を使用したときは、「茶園管理記録簿」に使用材料名や使用数量を記載しています。

(2) 農薬の取扱い
農薬は、登録農薬以外は使用しません。
希釈倍率や混用基準、散布回数、散布時期は指導機関が定める適正使用基準や茶園防除基準に則した使用をしています。
農薬が残留した茶芽が摘採されないように、摘採予定日を定めたら摘採前日数を考慮して最終散布時期を決めています。
散布面積を考慮して農薬を調整(希釈、混用)しています。

(3) 肥料の取扱い
肥料は保管場所を定め、管理しています。
茶樹の吸収量と環境保全を考慮して指導機関が定める施肥基準や指導基準を遵守しています。

川根茶

4 茶園管理の注意事項

摘採した生葉の中に、農作業従事者に由来する異物が混入することが少なくありません。農業従事者は茶という食品を取り扱っているという事実を再確認する事が重要です。

5 生産履歴の記帳

茶園の生産履歴の記録を義務付けています。記録は、指導機関が定める栽培暦や農薬使用基準などの適正な生産基準を遵守した生産・出荷を行っていることを証明するために必要です。産地の農産物に安全性についての疑いが生じた場合、その安全性は記録によってしか立証することができません。

川根茶

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